解きながらわかる熊野筆
その3 解説
第一章 熊野町と熊野筆の歴史
解きながらわかる熊野筆その3
「熊野筆を後世に伝えるために」
【問題24】筆づくりを行う職人さんで、毛筆で一番大切な穂首の部分をつくる方々をなんと呼んでいるでしょう。
【答え】筆司
【解説】
現在、熊野町には多くの筆づくりの職人「筆司」の方々が活躍されています。
【問題25】経済産業大臣が指定した伝統的工芸品の産地で、(一財)伝統的工芸品産業振興協会から認められた、筆づくりの長い経験と高い技術を持つ人をなんと呼ぶでしょう。
【答え】伝統工芸士
【問題26】筆づくりの伝統工芸士に認められるためには、筆記試験、実技試験(実際に筆を作る試験)、作品の審査に合格すること以外にも条件があります。それはなんでしょう。
【答え】筆づくりの経験が12年以上であること
【解説】
筆司の中でも筆づくり経験が12 年以上あり、優れた技術と経験を持つ職人の中から筆づくりの名人として認められたのが「熊野筆伝統工芸士」です。
【問題27】伝統工芸士は筆づくり以外にもさまざまな役割があります。次の中で該当しないのはどれでしょう。
【答え】年に一回、海外に行って熊野筆をアピールする義務がある
【解説】
「熊野筆伝統工芸士」は、筆づくりの技術を高めることはもちろんのこと、熊野筆の仕事をしている人たちに筆づくりを教えたり、後継者を育てるなど筆の町熊野町の発展に努力しなければなりません。
【問題28】令和6年現在、活躍されている熊野筆伝統工芸士は何名でしょう?
【答え】11名
【解説】
平成25年当時は22名の熊野筆伝統工芸士が活躍しておられましたが、令和6年現在では11名と半減しました。
認定年度ごとの人数は、昭和56年度2名、平成5年度1名、平成11年度2名、平成18年度2名、平成19年度1名、平成24年度2名、平成29年度1名となっています。
【問題29】熊野町では町民の何%の人が筆づくりに携わっているでしょうか。次の中で、最も近いのはどれでしょう。
【答え】約8%
【解説】
熊野町では、約2,000人の人々が筆づくりの仕事をしています。熊野町の人口が約23,500人なので約8%の方々が筆づくりに従事していることになります。